2018/11/09
9月29日、東京弁護士会の公害環境特別委員会、動物部会のメンバーで、広島県神石郡神石高原町にあるピース・ワンコジャパンの視察に行ってきました。
ピース・ワンコジャパンを運営するのは、災害救援などを行う特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン。
ピース・ワンコジャパンでは、広島県動物愛護センターから保護犬を全て引き取るという大規模な活動をしています。そのおかげで、広島県では犬の殺処分ゼロが900日以上続いています。
一方、ピース・ワンコジャパンでの犬の収容頭数が2500頭ほどになっており、管理が行き届いているのか疑問の声もあり、週刊誌でも取り上げられたところでした。
そんな中、ピース・ワンコジャパンの大西純子さんの案内で、施設の見学やピース・ワンコジャパンの取り組みについてお話をうかがってきました。
台風24号直撃前に視察
広いドッグランがあります。天候が良ければ気持ち良さそう。
事務所近くにある黄色の犬舎。ここには人慣れしている犬が入っています。
中を見ると、各部屋4~5頭ほど入っており、人が近付くと近くに寄ってきてくれます。
もちろん名前もついています。
災害救助犬・夢之丞もいます。
小さい子たちが入っている施設。
中にいる子たちは、飼い主が見つかりやすいとのこと。たしかにかわいい。
広大な敷地の中で、犬たちがスタッフの方と散歩しています。
そのあとは、事務所から車で1時間ほど離れた場所にあるスコラ高原へ。
ここには、まだ人慣れしていない子たちが収容されていて、週刊誌でも問題となっていたシェルターがあります。
スコラ高原シェルターでも、黄色の犬舎と同じように、部屋が並んでいます。
部屋の広さは黄色の犬舎とは変わりません。各部屋に冷暖房が設置されているようです。ただ、頭数は、倍以上の10頭程度のようです。
人が近付くと、後ろの方に下がって固まっています。ここからトレーニングを行って、人慣れさせていきます。
ワールドカップのころに引き取られたのか、サッカー選手と同じ名前がつけられています。
ピース・ワンコジャパンでは、3億円をかけて新シェルターを作ったようですが、1部屋の収容頭数には限界があるようです。
殺処分をなくしたいという思いは、私も同じです。
ピース・ワンコジャパンの取り組みは画期的なものだと思います。また、今回の視察で、スタッフの方たちが、一生懸命犬たちと接していることを感じました。
収容頭数などの検討すべき点はあると思いますが、今後、より良い形になるよう動物部会として協力していきたいと感じた視察でした。
(弁護士 片口浩子)